日本の春と言えば花見。毎年3月から4月にかけて桜前線が北上するにつれ、日本各地で美しい花が咲き乱れます。桜が満開に咲き誇る光景は本当に感動的。日本という国の精神は、華麗に、そして優雅に花開く桜の景色にこそ宿っているのかもしれません。日本人は最先端のものが好きというイメージがあるかもしれませんが、歴史や伝統も非常に大事にする民族です。どんな街や村でも必ず伝統的な「祭り」が行われ、旅行者は1年を通して様々な祭りの情景に出会うことができます。
金色の屋根が美しい寺院や、完璧なまでに洗練された庭園も日本ならでは。さらに、田園地帯には神社が厳かに鎮座しているかと思えば、街のまんなかに仏教寺院があったり、日本では様々な宗教がうまく共存しています。こうした寛容さが、折にふれて感じられる上品さにつながっているのかもしれません。東京や大阪といった大都市では最先端のスマートフォンやゲーム機に夢中の若者たちをよく見かけますが、豊かな伝統文化は彼らにも脈々と受け継がれています。しっかりと継承された伝統文化や芸術が、最先端テクノロジーと出会って素晴らしい化学反応を起こしているのです。東京にいるとそのことが特に身近に感じられ、日本という国にますます興味が湧いてくるのではないでしょうか。
同じことは料理の世界でも起きています。「日本の味」は味も見た目も、まるで万華鏡のよう。和食を代表する寿司や刺身、天ぷら、すき焼きなどは、高級店だけでなく街中の居酒屋でも気軽に味わうことができます。どんなシーンでも楽しめる和食、その世界は奥深く広がっています。